• 芹川瑠美

まるわかり!『小田城跡歴史広場』

こんにちは。筑波大学芸術専門学群デザイン専攻の芹川瑠美です。

今回ご紹介いたしますのは、『小田場跡地案内所』!



「え?案内所の案内をするの?」

記者もそう思いながら門戸をくぐりましたが、予想をはるかに超える密度と満足度でした。

残念ながら館内資料は写真撮影が不可なため公開できません。ご容赦をば。


ではでは、小田城とは?小田地区とは?根本的なところをさらっていきましょう!


今回取材に応じてくださったのは、『常陸小田城親衛隊ガイド』である佐藤茂樹さんです。

実は先日うかがったTAMARIBARオープンイベントにて、「小田について知りたいならいつでもおいで」と名刺をくださったのでした。


佐藤さんは各大学の教授や研究室に協力を仰がれるほど、小田城および小田地区の歴史に詳しい方です。なんと新聞の切り抜きや古書のコピーをノートに張り付けて研究すること十数年、その厚みは腕ほどもありました。

ひとつひとつに書き込みが!小田がいかに魅力的で、佐藤さんが熱心に研究してらっしゃるのかが伺えます。



小田城は、鎌倉から戦国時代にかけて使用された城です。その残りの良さと歴史的価値の高さから、昭和10年6月7日に国の史跡指定を受けました。平成10年8月より発掘調査が進められ、平成21年から復元・整備工事が行われています。


ご厚意に甘えまして、さっそく案内所に入り、小田城についてしりましょう!


小田城は、鎌倉から戦国時代にかけて使用された城です。その残りの良さと歴史的価値の高さから、昭和10年6月7日に国の史跡指定を受けました。平成10年8月より発掘調査が進められ、平成21年から復元・整備工事が行われています。

現在は、指定された広大な広場を、地域住民を始め公園として公開しており、いつでもその歴史にふれることができるようになっています。


つまり、この「指定された部分」というのが「小田城歴史ひろば」として田んぼと住宅地の境目にぽっかり浮かんでいるのです。



……そうです。お気づきの方がいらっしゃるかもしれませんね。

実はこの「小田城歴史ひろば」は主要な居住空間であるだけで、すべてではないのです。

それには小田氏が奪い奪われながらもおしすすめた小田城、そして小田城下町の改革の歴史が関わって来るのでした。


とてもとてもザックリ簡単お手軽に振り返ってみます。


小田氏は、小田城の歴代城主として、常陸南部(現在の小田周辺)に勢力を持った一族です。源頼朝からとても信頼されていた初代は、常陸を守るトップに任命されました。そこで初代はライバルである多気氏を倒し、地位を確立したのです。


ところが北条氏が攻めてきたため、領地が小さくなってしまうのでした。7代目治久(はるひさ)はなんとか傾いた小田氏を再興しようと頑張ります。鎌倉幕府が滅亡したのちの南北朝分裂(日本国のトップを決めようと南と北に分かれて争った)時には南朝側に着きました。そこで関東地方南朝側の一大拠点となります。

しかし最終的には北に降伏してしまうのでした。


8代目孝友(たかとも)が新しい上司である足利氏に忠誠を誓い、領地の多くを取り戻すも、敵をかくまったせいで上司から怒られます。激おこされたのでしょんぼり。


戦国時代に入ってからも小田の領地は奪い奪われを繰り返しました。



15代目氏治(うじはる)のとき、ついに小田城は敵勢力に落城します。奪われるたびに氏治は南にある土浦城に逃げました。そして奪還をめざしますが叶わないまま、国替え(上司から命じられた大きな引っ越し)で越前(福井県)にうつり、そのまま没します。


小田氏が城を失ったのちも何名かが城主になりましたが、慶長7年ついに廃城となりました。廃城後にも堀を埋めるなど変革が進められました。


そういうわけで、小田城は時代や城主による特色を反映しながら、より時代や敵に即すため姿を変えてきました。山まで含んで城の機能や陣地防衛の方策が練られたのです。

つまり!小田地区のほとんどすべてが『小田城』であると言えるのです。なんてこった。


もっと細かい話が知りたいという方はぜひこの案内所で直接資料を目にしながらお聞きください。床には小田地区の上空写真が大きくプリントされ、主要な部分や堀の位置を確かめることが出来ます。また、一室の壁がぐるっと半円状になっており、初代から廃城までの流れを写真付きで説明しています。合間に出土した遺物があるので当時の生活にも思いをはせながらのんびりみても楽しそうですね。ここでしか見られない資料も多いので、しっかりメモの準備を!



小田城の範囲が時代によって広大なために、小田市内の各所にみられる名残が随所にみられます。もしかしたら、小田にふらっとでもきたことがあるほうが知るのも楽しいかも。

たとえば4代目小田時知(ときとも)は東大寺から石造りの職人を連れてきました。関東最古の石造灯籠はなんでもない住宅街にぽんっと立っています。

そんなスポットがちょくちょくあるんだとか。つくば山に上るついでに街を歩いて発見していくのも楽しそうですね!


お話をきかせてくださいました佐藤さんは『つくばR8地域活性化プランコンペティション』のひとつ、『小田山を芝桜できれいに飾ろうプロジェクト!』にも関わってらっしゃいます。

これはお堂が多数存在する小田山の入り口に芝桜を植えることで、神様に捧げるとともに小田をきれいな場所にしていこうという事業です。すでに完了しているため季節になれば登山者をはじめとした多くの人の目に留まることでしょう。そうして訪れた人が、華やかな気分を抱き、そのつながりによって人の流れが生まれることを期待しています。お花をひろげていきたいと考えているそうです。


真剣に小田をよくしようと考え、そして動いている人たち。それだけの魅力ある小田という土地。もし少しでも気になったなら一度訪れてみてください!素敵な施設と重厚な歴史にあなたもきっと夢中になります。


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実施主体

筑波大学
人間総合科学研究科 芸術専攻

代表者 藤田直子(環境デザイン領域 教授)
https://www.tsukuba.ac.jp/
〒305-8574 茨城県つくば市天王台1-1-1 

支援主体

つくば市

都市計画部 市街地振興課
周辺市街地振興室

https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisei/joho/soshiki/toshikeikaku/1003516.html
〒305-8555 茨城県つくば市研究学園一丁目1-1

協力主体

  • 大曽根・花畑・筑穂地域活性化協議会

  • 吉沼、元気!協議会

  • 栄市街地活性化協議会

  • 上郷市街地活性化協議会

  • 谷田部市街地活性化協議会

  • ​高見原地域活性化協議会(設立準備中)

© 2019-2020 つくばR8ロゲイニング 筑波大学芸術系環境デザイン領域内

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